第29回日本臨床皮膚外科学会、第16回日本臨床毛髪学会の合同学術集会を来る平成23年2月25日(金)、26日(土)の2日間にわた り、沖縄県名護市の万国津梁館において開催する運びとなりました。この会場は「2000年沖縄サミット」が開催された事で有名で、 美しい自然に囲まれ、リラックスした頭で学問をするにはうってつけの場所と言えます。心と頭のリセットをし、新しい知識を吸収しに 是非多くの方が参加されることを心からお待ち申し上げております。

日常診療でどこまで行えれば及第点かは個人の考え方によって相違があるところです。この及第点が仮に60点であったならば、 果たしてこの60点で満足してよいものでしょうか。否、80点90点100点を目指して日々努力するのが医療に携わるものの使命です。 自分を振り返ると小さくなってしまいそうですが、この理想が学問では大切なのだとふと考えました。そしてある人がある分野で90点 であったなら、その90点の分野を持ち寄ってみんなに知らしめ、みんなの実力を1点でも2点でも上げていくのが学会の使命なのだ なと。 そこで今回の臨床皮膚外科学会のテーマは「こだわりの皮膚外科」と致しました。
わたしはここにこだわって、こだわった末にこうしています、という秘技を披露していただきたいと思います。60点ではなく90点以上の秘技を 存分に堪能してください。またそれぞれの経験を披露し、みんなの意見で90点の治療を探し出すのも学会のもう一つの使命です。奮ってご参加くだ さい。

毛髪医療は21世紀に入り大きく様変わりしています。その基礎になったのは勿論20世紀に
行われた偉大なる研究の賜物である事は、想像に難くありません。
そこで今回は臨床毛髪学会のテーマを「毛髪医療の温故知新〜そして未来へ〜」と題し、
これまでの毛髪研究、治療の成果を振り返り、未来の毛髪医療へ繋がる企画を予定して
います。
皮膚外科領域でも日々毛髪に関わる患者さんを診療される事と思います。
最先端の毛髪医療を是非吸収してください。


日本臨床皮膚外科学会   会長   倉田 荘太郎
日本臨床毛髪学会         会長   佐藤 明男